自分の命よりも大切な人がいなくなった方へ。

だから――
誰かを心から愛し、その人を失うという経験を、
私は本当の意味では理解できていません。

ですが、もし。

自分の命よりも大切な人が突然いなくなってしまったら
正直に言って、私は耐えられる自信がありません。

私は「絶対に自殺はしない」と決めています。
それでも、もしその立場になったら、どうなるか分かりません。

だから――私からできるアドバイスはありません。

ただ、私が知っている、
深い悲しみを抱えながらも、生きている人たちの話を、
2つだけ紹介させてください。


岩手県で、ある女性が娘さんを飲酒運転の事故で亡くしました。

深い悲しみに沈みながらも、
「娘の死を無駄にしたくない」という想いで立ち上がり、
飲酒運転撲滅の活動を始めました。

命の尊さ、悲しみの大きさ、加害者になる怖さ。
それを、涙ながらに語る講演活動を全国で続けています。

彼女の生き方そのものが、
“他の誰かの命を守ること”に繋がっています。


土師守さん(被害者・土師淳くんの父)

1997年、神戸市で発生した連続児童殺傷事件
当時11歳だった息子・土師淳くんが、残虐な手口で殺害されました。

父・守さんは事件後も、何度も記者会見に応じ、
「加害者の実名報道」や「少年法の見直し」について、
被害者遺族として発信を続けてきました。

ときに批判にさらされながらも、

「同じような事件が繰り返されてほしくない」
という思いで、社会へのメッセージを発信し続けています。

「息子の死をなかったことにしたくない。
生きた証を、社会に残したい。」


この人たちは、私の知る限り、
誰よりも強い人たちです。

でも、彼らが強いのは、
決して「悲しみに勝ったから」ではありません。

その悲しみを抱えたまま、それでも今日を生きているからです。


「とても辛かったですね」

大切な人が亡くなるというのは、
心が引き裂かれるように辛いことでしょう。

「とても辛かったですね」

私は、これ以上の言葉が思いつきません。

あなたは今、
生きる意味を失って、死にたい気持ちでいっぱいかもしれません。

「死ぬのはあなたの亡くなった大切な人が望んでいないからやめろ」――
そんな言葉を、私はあえて言いません。


同じ経験を持つ人同士が交流するサイトがあります。

死にたい気持ちは、私にも分かります。

ですが、自殺する前に、一度だけでいいので、誰かと交流してみてください。

これがどういう結果になるかは、私にも分かりません。

ですが、1人で抱え込むには、限界があります。

例:おすすめの交流・支援サイト

あなたのその悲しみを、どうか1人で抱え込まないでください。

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