うつ病になると、人は“別人”のような行動をとってしまうことがあります
そのひとつが――「借金」です。
なぜ、うつ病で借金をしてしまうのか?
うつ病になると、脳の“理性”をつかさどる部分(前頭前野)の働きが低下し、次のような症状が現れます。
- 未来への計画が立てられない
→ 「仕事を辞めたい」「借金をなんとかしたい」と思っても、何から始めればいいか分からず、手が止まってしまう。
要するに、頭が回らないのです。 - 判断が衝動的になる
→ 焦りや不安から、「今すぐ何か変えないと」と思って、高額な情報商材や怪しい副業に手を出してしまう。 - 現実感が乏しくなる
→ お金を使っている実感がなくなり、「あとで何とかなるだろう」とカードローンを重ねてしまう。
私も経験があります。
高額商材には手を出さなかったものの、いろんな副業に挑戦して、多くの時間とお金を無駄にしました。
さらに、私はFXにハマってカードローンを重ね、
たった2週間で200万円を失いました。
これは、あなたのせいではありません
こんな私が言うのもなんですが、これは「意思が弱いから」ではありません。
病気による脳の機能低下によって起きる行動でもあるのです。
あなたのせいではありません。
うつ病と借金──両方抱えていても、人生は立て直せます
「うつ病で働けない」「借金もある」──
そんな状況にいると、「もう終わりだ」と思ってしまうかもしれません。
でも、ここは日本です。
立て直すための制度と支援が、ちゃんと用意されています。
- 生活保護(働けない間の生活支援)
- 自己破産(借金を法的に帳消しにする手続き)
- 傷病手当金(うつ病で休職中の人に出る給付金)
- 生活困窮者自立支援制度(住宅支援など)
ニュースでは「生活保護が打ち切られて餓死」といった極端な例が話題になりますが、
それは本当にごくまれです。
実際には、市役所に相談すれば、
住まいや生活費をサポートしてもらえるケースがほとんどです。
相談先:「法テラス(日本司法支援センター)」
借金や生活の悩みを抱えている方に、ぜひ知っておいてほしいのが
法テラス(日本司法支援センター)です。
私はこの存在を知らず、ネットで評判の司法書士に任意整理をお願いしました。
あとから知ったのですが、法テラスを利用していれば、もっと安く済んだかもしれません。
法テラスのポイント
- 法律の専門家(弁護士・司法書士)に相談可能
- 弁護士費用が払えない人でも、立替制度あり
- 借金・DV・離婚・相続・生活困窮などに対応
- 電話・メール・対面での相談が可能
【公式サイト】 https://www.houterasu.or.jp/
【相談窓口番号】 0570-078374(平日9:00~21:00、土曜9:00~17:00)
うつ病で何も手につかない。借金で首が回らない。
──そんな状況でも、人生はやり直せます。
だから、死ぬ必要なんてありません。