マッチング率ワースト100%の男が語る、モテない男がどうすればマッチングするのかを、その方法2つを解説!

「出会い系サイト攻略」

……とネット検索したら、山ほど出てくるだろう。

“たくさんメッセージを送れ”だとか、“写真写りを工夫しろ”だとか……

全部無駄だ!

どれだけ努力しようが、所詮は――

顔!!

だ!!

「そんなことない?コミュ力?」

それ以前の問題なんだよ!!

そもそもマッチングしねぇ!!!

当時のプロフィール

ネットで情報を集めまくった結果、出来上がったのがこのプロフィール。

……なんだこのクッソ面白みのないプロフィールは?
当時の俺の情報収集能力どうなってるんだよ……。

まず、二つの方法を解説する前に、なぜ私がここまで顔に執着しているのか――。
その理由を、数少ないマッチング経験の中で実際に出会った女性との体験談をもとにお話ししたいと思う。

学生時代のこと。出会い系を始めて3ヶ月……
ドタキャン、メッセージ無視、業者メールばかりで何もなかったが、ついに出会うことになった。

デートする店は事前に友達と行って予行練習も済ませていた。準備は完璧だ。

相手は19歳。プロフィールには「細身の可愛い女の子」とあった。

駅で待ち合わせ。
人生初のデートに、興奮と動揺を隠しきれなかった。

改札口から人が溢れ出していた。その中で、明らかに一際目立つ女性がいた。

――マツコ・デラックスを二分の一に割ったような女性だ。

まさか、あの子ではないだろう。プロフィールとは全然違うし……。

「着いた」

とメッセージが来た。

「……ん?え?」

メッセージと現実、どっちも5度見したと思う。

しかし、周りを見渡しても、立ち止まっているのはその子しかいない。

ようやく気がついた。

プロフィール詐欺じゃねぇかぁぁぁ!

正直、そのまま逃げても誰も文句は言わないだろう。
騙してきたのは向こうなのだから。

だが、「このまま帰るのは相手が可哀想」と思い直し、さらに“デートの練習”だと割り切って行くことにした。

予約していたレストランへ。
共通の話題もあって、多分盛り上がっていたと思う。

会計は割り勘でよかったはずなのに、なぜか自分から多めに支払った。

……マジでなんで?

その後は特に発展もなく、終わった。

「ハッピーメールはヤリマンが多い」という噂を聞き、ワンチャンを狙う。

そして直ぐにマッチして、その日の夜に会うことになった。

プロフィール写真はなかった。
しかしこれはガチャみたいなもの。運が良ければ可愛い子が来る可能性もある……とネットに書いてあった。

車で待ち合わせに向かい、ワクワクしながら待機。

深夜でもあることから、うまくいけばそのままの流れで卒業できると思っていた。

「もう直ぐ着くー」

妄想を膨らませ、キノコも立ってしまう。

そして遂に、助手席のドアが勢いよく開き、その子は乗り込んできた。

「うわぁ!?」
一瞬、車が揺れた。

隣を見ると――

マツコ・デラックスが化粧を忘れ、さらに間違えて育毛剤を顔にぶっかけたような人物が座っていた。

「3万円」

「え?」

「3万円でやらせてあげる」

その女性は淡々と言ってきた。

テメェが払えぇぇぇぇ!!

心の底で叫んだ。

だが当時の私は、穴があれば誰でも橋本環奈に見えてしまうという病気を患っていたのだろう。

「い、いや……お金はかけたくないです。ただなら……」

「ふーん……」

そう言って、モンスターはピトっと私の肩に寄りかかってきた。

「私、男に後悔させたことないから」

※本当に言われたセリフです。

さすがの私でも鳥肌が立った。

「い、いや、いいです……」

その後、モンスターは不機嫌そうに去っていった。

車で約2時間走らせ、やっと目的地に到着。
出会った女性はプロフィール写真とほぼ同じ……少し年上の女性だった。

「じゃあ、食事でも」――そうなったが、女性は何も注文しなかった気がする。
一緒に食事をしたはずなのに、全く記憶に残っていない。

その後、女性に案内されて二階建ての部屋へ。
中には机の上に化粧品がズラリと並んでいた。

マッチングしたときのメッセージでも「商品を紹介する」みたいなやり取りをしていた気がする。

普通の人なら、この時点で警戒して帰るだろう。

だが、脳が性欲に支配されていた私は気にしなかった。

この時点でも、女性と関われることにウキウキしていた。

女性は一生懸命、商品の良さを説明し、ビフォーアフターの写真を見せてきた。

(加工で明るくしてるだけだろ!)

内心そう突っ込みながらも聞いていた。

しかし、もっと致命的な矛盾があった。

最初「プロフィールとほぼ同じ」と言ったが、その“ほぼ”の部分――

顔がニキビだらけだったのだ。

もちろん、ニキビだからタイプではないとか、そういう話ではない。
体質や病気でなるものだし、私も昔はニキビに荒らされていたから気持ちもわかる。

だが、“化粧品のマルチ商法をやっているのにニキビだらけ”というのは、さすがに説得力がない。

しかも紹介しているのは顔のスキンケア商品だ。

一通り説明が終わり、購入を迫られた。
最高で1万円くらいの商品だったと思う。

正直、高い。
ビオレクリーム(約600円)しか使ったことのない私にとっては、どれも高額だ。

断ればいいのに、「相手に悪い」という気持ちと、押しの強さと、性欲に負けて――

2000円の化粧水を購入してしまった。

その後、カラオケに誘ったが断られた。

トボトボ自宅に帰り、せっかくだからその化粧品を使っていた。

それをたまたま見た父が言った。

「これ、マルチ商法の商品だね。2chで有名だわ。友達からもらったんだろ?」

「……うん、そうだよ!」

ここで初めて、自分がマルチ商法に引っかかったことに気づいた。

だが、友達には恥ずかしくて言えなかった。

「騙された」という事実を受け入れたくなかったからだ。

可愛い女の子とマッチングした!

しかし、メッセージにはこう書かれていた。

「デートした後、紹介したい人がいる!」

――その瞬間、全てを察した。

なぜ私がショックを受けたのかは後ほど説明するが、とにかく“来たな”と思った。

「出会い系 マルチ商法 攻略」で検索。

すると――「契約する代わりにキノコをアワビに入れさせてくれと頼んだら、やらせてもらえた」という記事が目に入った。

それだ!!

そう思い、戦闘開始の準備をした。

飲み屋でデート?をすることになった。
来たのはやはり可愛い子。しかも同い年。

そして予想通り、語り始めた。

「今の自分に不満はないか」
「夢は何か」
「働かなくても稼げる方法がある」

最初は“洗脳を解いてやろう”と頑張った(もちろん下心込みで)。

だが彼女は「儲かってる」の一点張りで、まるで効果なし。

そこで、私は第二プランに切り替えた。
ネットで書いてあったことを実践する計画だ。

「せ、せ、セックスしてくれたら契約す、する……」

小声でオドオド言ったと思う。

「……だったらいい」

虫ケラを見るような目だったと思う。

撃沈!!

しかし、このまま返すのも勿体ない。まだワンチャンあるかもしれない!

そう思い、彼女が紹介する“師匠”とやらに会いに行くことにした。

場所はパッと見、普通の民家。

事前情報で「帰れなくしたら監禁罪」になるから、勧誘現場でも大丈夫だと知っていた。最悪、警察を呼ぶことも想像していた。

家の中には派手なパリピ達がいて、ボードゲームか何かで盛り上がっていた。
※恐らく「入会したら楽しい仲間がいるアピール」。

ホワイトボードのある個室に通され、師匠と呼ばれる人物が登場。

高級スーツを着た、高身長のイケメン。

「あれ?前にも会ったことあったっけ?」

一瞬、血の気が引いた。

そう、数年前――
友達がマルチ商法に洗脳され、紹介された相手がコイツだったのだ。

その時も論破しようと意気込んだが、グダグダだったのを覚えている。
しかし、なんとか友達の洗脳を解いたつもりだ。

因縁の相手との再会だった。

もちろん知らないふりをした。流石に怖い。

そこから始まる“夢のシステム(元締めだけ)”の説明会。

説明は2時間以上。苦痛だった。伝説のクソ映画『死霊の盆踊り』といい勝負だろう。

恐らく判断力を鈍らせる狙いもあるのだろう。

9割聞いていなかったが、要するに――

「オンラインチェスが世界的に流行っているから、お前もサーバー主になることで仲介料的なお金が入る。チームを組んでいるから、あなたは何もする必要がない」

うわぁ、う◯こみたいな夢のシステム!
これを日本国民全員でやれば貧困問題も解決だね!

その夢のシステムのために、入会金30万を払え?

うわぁー

⭐︎くたばれ⭐︎

嫌がると「金がないのか」と見られ、消費者金融まで勧められる始末。悪魔かよ……。

だが冷静に考えてほしい。
そんなに儲かるなら人に紹介する必要もないし、初期費用が必要なのも意味不明だ。

当然、入会はせず帰宅した。
「今限定」とかほざいてたけど、あっさり帰れた。

マルチ商法女とはその後もやり取りして、“洗脳を解こう”と粘ったが――

最終的には「ウザい」と思われ、ブロックされた。

ちなみに、その会社は後に書類送検された。

※注意、ここから先は事前にこちらの記事を見ていた方がより楽しめます。

とにかく童貞を卒業したい……いや、とにかく“キノコをアワビに入れて”イチャイチャしたかった。

そのため、深夜過ぎにひたすらメッセージを送っていた。
そして、ついにある子とマッチング!プロフィールは20代大学生。写真はなかったが、もはや巨漢でなければ誰でもいいと思っていた。

少しやりとりして会うことに。
深夜に1時間以上車を走らせ、目的地へ向かった。

待ち合わせ場所で車を止め、ドキドキしながら待つ。
どんな子が来るのだろう――

ガチャッ!助手席のドアが開いた。

「う、嘘だろ……!!?」

思わず本音が口から出てしまった。

隣に座ったその人物は――なんと、あの台湾人風俗嬢だったのだ。

カタコトの日本語、ややぽっちゃり体型……忘れるはずがない。
しかも3年ぶりで、地域も全く別。
それなのに、なぜかここで再会する奇跡。

「ま、前に会ったことありますよね?」
衝撃のあまり緊張もクソもない。言葉の壁もない。

「え?な、なんのことかな……?」
彼女は明らかに動揺していた。

「ホテル行く?2万円でいいよ!」

金とんのかよ!!

風俗にはもう行かないと決めていた私は断った。

「じゃあ、路地裏でする?生でもいいよ!」

そういう問題じゃねぇ!!

さらに断ると――

「だったら、5千円ちょうだい!」

なんでや!!!?

結局、「じ、じゃあ2千円で……」と、仕方なく渡した。
すると彼女は「ありがとう!」と笑顔で降りていった。

私は車の中で半笑いになりながら帰宅。
あまりに衝撃的だったので、友達のグループ通話で愚痴をこぼし、みんなで爆笑した。

もはや笑うしかない。

家に帰ってスマホを見ると――

「また会おうね」

とメッセージが届いていた。

誰が会うか!!

出会い系サイトでマッチング!
ライン交換までして、今度こそ完全に素人っぽい。
しかもラインのやり取りもいい感じだ。

……ん?
ふと気づいた。相手のラインのアイコンから、投稿写真がいくつか見れる。

そこには数枚の顔写真があった。

体は細身。だが――

「え?まさか……これ……?」

あらかじめ言っておく。
私はブサメンである。だから、他人の容姿をどうこう言える立場ではない。

それを踏まえた上で男性に問いたい。

あなたは“エガちゃん”を異性として見れるだろうか?

もっと正確に言うなら――
青髭、ボサボサの髪、そして他人の目を全く気にしない野生感あふれる雰囲気。

エガちゃんとはもちろん、あの江頭2:50である。

※どうすれば失礼が少なく伝えられるか考えた結果、この例え以外に思いつかなかった。

私は「野生系」はタイプじゃなかった。
だから、そっと……フェードアウトした。

プロフィールも写真も、可愛い女の子とマッチング!
しかもLINE交換まで成功した!

1週間ほど、普通の日常会話を続けていた。

ある日、彼女からこんな連絡が入った。

「スマホが壊れてLINEできなくなっちゃった。だから、このサイトでやり取りして!」

リンクが送られてきた。

ネットの知識には自信がある。業者や詐欺は見分けられる――はずだった。
だがこの時ばかりは、信じたかった。

金が発生したらやめればいい!まだ、ワンチャンあるはずだ!

そんな期待で、リンク先のサイトに飛んだ。

そのサイトは出会い系を装っていたが、掲示板のやり取りは明らかにボットだ。

ま、まだワンチャンあるはずだ……

だが、送られてきた写真を見た瞬間、理性は吹き飛んだ。

友達と写っている2ショット。片方は顔を隠していたが、もう片方は……

めちゃくちゃ可愛い。

画像検索にも出てこない。

「これは本物だ!」と確信した。

ついに会う約束まで取り付けた。
しかしその直後、画面に表示された文字。

「ポイント不足でメッセージが見れません。入金して下さい」

……

「入金額:3万円」

ファッキュー!!

思わずスマホを座布団に叩きつけた。

友達に「それ業者だろ」と言われても、
「いや、絶対人だ!」と現実逃避していた自分が情けなかった。

※料金こそは安いが、入力したらおそらくクレジットカードの情報を抜き取るフィッシング詐欺的なものだったと思う。

まさに、女に釣られたな……

マッチングして、ついに会うことに。
コンビニの前に停めていると、女性がやって来た。細身のお姉さん系の雰囲気だ。

彼女の部屋で“大人の恋愛ごっこ”を事前に約束していた。

よし、今度こそ卒業できる!

そう意気込んでいた。

「今月の家賃を払わないといけないの。2万円頂戴。コンビニで振り込んでくるから」

女性は言ってきた。

「分かりました!」

迷いは無かった。即断即決だ。

女性が去った時、後悔した。

しまった! バッグか何かを人質として車に置いておいてもらえば良かったと。

逃げられる可能性にビクビクしていたが、女性は戻ってきた。

良かった!

と安堵した。

「足りなかったから、もう五千円頂戴」

チャンスが巡ってきた。ここで人質を取れば、彼女が逃げることはない。

「わ、分かりました」

しかし、私は普通にお金を渡してしまった。

馬鹿の2度付けである。

そして、女性はそのまま戻ってくることなく音信不通となった。

金払った時点で風俗と変わんねぇよ! 馬鹿ヤロー!

学生時代ならともかく、看護師という安定した仕事についているからモテると思っていたのに――現実は違った。

テクニック?無意味だ。

イケメンの友達は、私が3ヶ月間虚無だったのに対し、アプリを始めてわずか3時間で向こうからメッセージが来ていた。

出会い系サイトではないが、似たようなアプリで試しにプロフィール写真をイケメン画像に変えてみたら、秒で通知ラッシュ。

現実はクソである。

所詮は「顔」

そう、所詮は――顔! が全てだ。

コミュ力も努力も関係ない。
スタートラインにすら立てない。

マッチングアプリで成功する方法は、たった2つ。

だから私は、二度と出会い系はやらない。
そもそもFXで破産し借金してるから、なお状況悪いんだよ!

逆立ちでマツコ・デラックスに挑むようなものだ!

……実はここに書いた全てを凌駕する、出会い系に関して人生最大のやらかしも存在する。
人によっては一生、表を歩けなくなるレベルの黒歴史だろう。

それはまた、どこかで話そうと思う。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

最新情報をチェックしよう!